LGBTQ

性別変更の女性 自身の凍結精子で出生、法的親子関係認める判決―東京高裁

2022-08-19性別変更前に生まれた長女のみ親子関係認める判決 東京高裁

出典:NHK








性別変更前に生まれた長女のみ親子関係認める判決 東京高裁


・生まれたときの性別は男性で戸籍を変更した女性が、性別適合手術を受ける前に凍結保存していた精子を使って2人の娘をもうけた

・パートナーの女性は出産によって法的に子どもの母親だと認められた

・しかし精子を提供した女性は、父親として提出した認知届が受理されなかった

・そこで2人の娘を父親として認知できるかについて裁判で争われた

・1審の東京家庭裁判所は2022年2月、「今の法制度では法的な親子関係を認める根拠が見当たらない」として訴えを退けた

・2審の東京高等裁判所は2022年8月、性別変更の前に生まれた長女についてのみ法的な親子関係を認める判決を言い渡した

・性別変更後に生まれた次女については、1審に続いて訴えを退けている



この話題に寄せられた意見


・出生した子供の法の下の平等の権利が最優先ではないのか

・自身は現在女性なんだから、いくら過去男性でも性転換したら、男性だった人はもういないわけで、そう言う意味で最初の裁判所の判断は正しい。
でも生まれた子どもは紛れもなく血縁関係ある。そう言う意味で高裁の判断も正しい。難しい。

・不妊男性の夫婦が第三者の精子提供を受けたケースを考えれば納得で、行政は出生届受理や戸籍記載の際に血縁関係を確認なんてしていないし、「提供者の私が遺伝的な父だから、法的にも父だ」という主張は戸籍上の「父」に優先しない。

・現行法に沿って判決を出しただけだよね。

・法律が多様化に完全対応してないのがいけない。
性別変更が認められるようになったのに、親子関係とした場合の複雑性を解消できていないので、こういう部分の整備も進めていってほしいです。

・当事者は養子制度の活用では納得いかないかなぁ。
このような事例まですべてを解決する法律を作るより、柔軟に今ある制度を利用できた方が、社会的には良いと思う。

・今回の件は父や母とは認めることは出来ないということですが、親であることは認めてもいいと思う。

・同性婚すら認められていないので、まずそこからややこしい。
とりあえず、法律に性別を絡めすぎているところから。父・母でなく親にするとか。




時代が進んでいる証拠ともいえる新しい問題


・2020年12月に成立した生殖補助医療の提供等及びこれにより出生した子の親子関係に関する民法の特例に関する法律では、「第三者から卵子の提供を受けて妊娠・出産したときは、出産した女性を母親とする」、「夫の同意を得て、夫以外から精子の提供を受けて生まれた子どもは、夫を父親とする」と定められている。

・しかし今回のケースは上記にも当てはまらない新しいケース。

・日本の法律は、大枠を決めて例外をケースバイケースで裁判により案件ごとに対応を変えるのではなく、すべてを法律に落とし込んで判例法主義で判断する形をとっている。

・そのため今回のようなケースは前例が無く、判決が難しい問題となっている。

・この話題に寄せられた意見を見ても、このカップルが子どもを設けていることなどに批判的な意見は少なく、親子関係については子どもを優先で考えるべきという意見が多かった。